初日まで険しい表情を浮かべていた原田だが、昨10Ｒを快勝して笑顔が戻った。「前まではなんとも思わなかったけど、今は１着を取れて素直にうれしい。最近は自分の調子云々（うんぬん）ではなく、全体のレベルが上がってきているなかでの１着なので」。白星の味をかみしめている。競輪祭で勝負駆けに失敗。グランプリへの切符を逃して挫折も味わったからこそ、出てくる言葉には重みがあり、この〝１勝〟で自信を取り戻した感もある。11ＲＳ級決勝は豪快にスパートして、中四国エースの力をみせる。